現代アメリカ社会における「草の根」保守主義運動 Tea Party について研究し、その運動がもつ政治理論的意義について考察した。2010年の米国議会中間選挙を前にその存在がクローズアップされた当該運動は2014年の中間選挙に至る時期においても政治的意義は依然として大きく、従来の共和党系保守主義とも異なる運動であることを論じた。 また本運動はアメリカ政治のみならず、先進資本主義国に現れている新しい政治運動として注目すべきものであることを思想と運動の両レベルにおいて研究し、その政治理論上の意義についても考察した。それらの成果は論文、著書等において発表済であり、今後も継続的に発表する予定である。
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