研究課題/領域番号 |
23530178
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研究機関 | 九州産業大学 |
研究代表者 |
宗像 優 九州産業大学, 経済学部, 准教授 (40435095)
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研究分担者 |
浅野 一弘 札幌大学, 公私立大学の部局等, 教授 (20336986)
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キーワード | 海岸漂着物 / 危機管理 |
研究概要 |
「海岸漂着物の処理対策と行政の危機管理」に関する現状と課題を把握するため、関係機関へのヒアリング調査や資料収集、海岸の現地視察等を行った。具体的には、平成25年9月に島根県に赴き、島根県庁と隠岐の島町役場でのヒアリング、隠岐の島での海岸視察を行った。さらに平成26年2月には鹿児島県にて、鹿児島県庁と鹿児島県熊毛支庁、西之表市役所でのヒアリングと、種子島等の海岸の視察を行った。 そのほか、研究成果の教育への還元の一環として、ゼミナール活動(九州産業大学経済学部宗像ゼミナール)において、地元の環境保護団体による海岸清掃への参加(随時)や、「国際海岸クリーンアップキャンペーン」(平成25年10月)など、海岸清掃や海岸漂着物の分別調査などを実施した。また、九州産業大学経済学部ゼミナール発表会において、「長崎県松浦市における合併、観光、漂着ゴミの現状と課題」とのタイトルで報告を行い、その成果が、九州産業大学経済学部『平成25年度 地域づくりに関連する実践的な経済教育事業報告書』(九州産業大学経済学部、平成26年3月)に収められている(宗像ゼミナール「長崎県松浦市における合併、観光、漂着ゴミの現状と課題」71-90頁)。 文献資料による情報の収集や分析のみならず、現場である地方自治体からの聞き取り調査や、海岸の視察を行うことは、本研究を進めるにあたり、非常に有益であると思われる。 なお、研究の進捗状況や研究の進め方等については、研究分担者、連携研究者、研究協力者と、視察の際に詳細な打合せを行っており、またメール等にて連絡を取り合っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り、「海岸漂着物の処理対策と行政の危機管理」に関する資料の収集と分析、関係当事者へのヒアリング調査、海岸の視察を中心に研究を進めている。 しかしながら、訪問先の都合等もあって、研究構成メンバー全員のスケジュール調整が困難で、全員が参加して視察を行うことができない場合もあった。もちろん参加できないメンバーからは、事前に質問事項などを聴取し、実際にヒアリング調査の際にはそれを確認し、メンバーにフィードバックを行っている。 上記により、現在までの達成度は、「おおむね順調に進展している」と言えよう。
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今後の研究の推進方策 |
研究開始当初では、外国由来の海岸漂着物による被害の影響が大きな社会問題になっていることにかんがみ、その排出国の一つと目されている国を訪問し、その取組み状況等について調査することも計画していた。 しかしながら、研究初年度でのヒアリング調査や文献資料の分析等を通じて、国内の状況についてより一層の精査が必要性が生じたことから、平成23年度の長崎県、平成24年度の富山県、山形県、宮崎県に引き続いて、平成25年度には、島根県、鹿児島県でヒアリング調査と海岸視察を行った。 前述の通り、文献資料の収集と分析のみならず、国内における海岸漂着物の被害の著しい地域でのヒアリングと現地視察が、本研究を進めるにあたり重要であるとの認識から、平成26年度においても国内の状況を中心に調査を行う。そのため、北海道や、国内の離島を訪問する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
現地視察(ヒアリング調査、海岸視察)にあたり、研究メンバーが参加できない時もあり、次年度使用額が生じた。 現地視察(ヒアリング調査、海岸視察)の旅費に充てる予定。
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