本研究の目的は、1970~80年代の日本の防衛政策を安全保障論、国際関係史、日本外交史、防衛政策史、政策決定過程などの観点から分析・評価することであり、具体的な論点は、①日本の防衛政策あるいは防衛戦略はどのように形成されたのか、②その背景となった国際情勢、ソ連や米国の戦略はいかなるものであったのか、③自衛隊は具体的にどのような役割を果たしたのか、④政策決定過程で、誰がどのような役割を果たしたのか(特に文民統制はどのように機能したのか、あるいはしなかったのか)、⑤日本の防衛政策は内外でどのように評価されていたのか、⑥日本の政策は冷戦の帰趨にどのような影響を与えたのか、である。 この中で、2014年度においては①~⑥の項目について資料収集およびインタビュー実施を進めるとともに、各項目について執筆作業を行った。
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