研究課題
基盤研究(C)
一般に、冷戦期の日本は国際安全保障面で特段の貢献をしておらず、その意味で米国をはじめとする西側各国の防衛努力に「ただ乗り」していたと考えられている。しかし、本研究では、1970年代末頃から1980年代にかけて日本は東アジアにおける米国の対ソ戦略の重要な一翼を担い、重要な軍事的役割を果たしていたことを明らかにした。日本は「三海峡封鎖」や「シーレーン防衛」といった任務を担うことで米国の「海洋戦略」を支援した。その意味で、冷戦期の日本は「ただ乗り」していたわけではないといえるのである。
日本の安全保障・外交政策