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2011 年度 実施状況報告書

蘭領東インドおよび英領マラヤにおける日本人の法的地位に関する比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 23530191
研究機関福岡女子大学

研究代表者

吉田 信  福岡女子大学, 文理学部, 准教授 (60314457)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード日本人法 / 市民権 / 国籍 / 蘭領東インド / 英領マラヤ / 植民地法制
研究概要

本年度の研究実績として,研究成果の一部公表及びオランダとスウェーデンにおける現地でのフィールド調査をあげることができる.研究成果の一部は,10月下旬に開催された研究会(「女性研究会(コメント)」ユーラシアの近代と新しい世界史叙述,於:東京大学東洋文化研究所,2011年10月30日)において,コメンテーターとして公表する機会に恵まれた.これは,オランダ領東インドにおける婚姻法制にかかわるコメントであり,異なる人種間の婚姻が植民地における法的な身分の確定や変更に関連してくるため,本研究の遂行途上で得た知見を活かすことができた.また,別の研究会(「オランダ領東インドにおける婚姻規定の変遷」通婚・雑婚研究会,於:東京ウィメンズプラザ,2011年12月18日)でもオランダ領東インドにおける植民地法制の概要について報告する機会を得るとともに,他の地域に関する情報を収集することができ,有意義な成果の公表となった.現地でのフィールド調査としては,オランダ及びスウェーデンにおいて調査を実施した.オランダでは,王立言語地誌民族研究所,ライデン大学などで資料収集を行った.オランダでのフィールド調査では,これまで入手が困難であった新聞資料を入手できたのが大きな収穫であった.さらに,ライデン大学の比較法研究所のスタッフ,ロッテルダム大学の植民地法制を専門とする研究者とも情報交換の機会に恵まれ,充実した調査を行うことができた.スウェーデンでの調査は,主に東インド会社についての資料収集であり,これはオランダや英領マラヤに確立された司法制度に相当するような植民地法制が存在していたのかを確認するために実施したものである.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度の研究は,おおむね順調に進展したといえよう.研究実績の概要でも記したように,今年度の調査では,研究成果の一部を公表する機会に恵まれるとともに,国内外において資料収集の調査を実施することができた.

今後の研究の推進方策

次年度の研究計画としては,英領マラヤの植民地法制の概要について資料収集を進める.国内においては,京都大学に所蔵されている英国議会資料の閲覧を重点的に進める予定である.また,国外での資料収集は,イギリスで実施することを想定している.議会図書館等,英領マラヤに関する資料を所蔵している各種機関を訪問したい.

次年度の研究費の使用計画

次年度の研究費は,上述した研究計画の遂行のため,旅費が主要な費目となることが想定される.物品としては,収集した資料の管理に必要な各種の機器を想定しているが,1件あたり数万程度の機器となる.他に,収集した資料の運搬費といった雑費が生じる予定である.

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公開日: 2013-07-10  

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