最終年度である平成26年度は、当該研究課題に基づく研究の集大成の年であった。前年の平成25年末(12月)に上智大学にて開催した「人の移動と地域統合:高度人材獲得に向けたEUの地域戦略-アジア・日本への示唆-」は150名強を超える聴衆に恵まれ大成功のうちに終了したが、この会議での報告をもとに、本年度は編纂本出版プロジェクトを立ち上げた。法律文化社からの出版が決定し、現在は、平成28年3月の刊行に向けて執筆作業中である(本年度9月に脱稿予定)。 また、研究成果の国外でのフィードバックを得るため、平成26年9月よりオックスフォード大学移民研究所(COMPAS)及び同ヨーロッパ研究所へ客員研究員として所属した。同地では、COMPAS所長Michael Keith教授、同ヨーロッパ研究所所長Othon Anastakis教授、同ヨーロッパ研究所所員及びオックスフォード大学政治・国際関係学部長Kalypso Nikolaidis教授らと将来的な共同研究プロジェクトについて話し合う機会を得た。また、ブリュッセルで開かれた日EU会議(欧州連合日本代表部共催)、オックスフォード大学Nissan Instituteにてそれぞれ研究成果を報告し、聴衆との意見交換を図った。
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