「アジアの流儀」の変容を促す、国内の政治体制に関わる人権や民主化などに対する対応の変化、RCEPや TPPといった広域地域経済圏への対応の変化やASEAN経済共同体形成など、ASEAN自身の変化が、ASEAN国内における内生的要因とともに 、域外国のこの地域への関与のあり方や、域外国とASEAN諸国との関係の変動、東アジア地域秩序全体の変容等外生的要因と大きく絡んでいることが確認された。またASEAN諸国が、自らの主体性を外からの関与を求める動きも見られる。ただ、「ASEANの流儀」および「アジアの流儀」の変容の程度は現在のところかなり限定的であり、過大評価すべきではないことも明らかになった。
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