研究課題/領域番号 |
23530200
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研究機関 | フェリス女学院大学 |
研究代表者 |
大西 比呂志 フェリス女学院大学, 国際交流学部, 教授 (70201978)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2017-03-31
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キーワード | 日系アメリカ人 / サンフランシスコ / オーラルヒストリー / 横浜 / 民間交流 |
研究実績の概要 |
2015年度には、12月にアメリカカリフォルニア州サンフランシスコで、横浜に関わる日系アメリカ人への聞き取り調査、及び民間交流史に関わる資料収集を実施した。 具体的には、サンフランシスコ市立図書館特別資料室において文献調査、アジア美術館におけるジャポニズム展を観覧し資料購入。日系アメリカ人歴史協会を訪問し調査と資料購入。日系アメリカ人全国図書館においてKarl Kaoru Matsushita氏を訪問し資料状況につき聴取。ジャパンタウンにおいてSt.Joseph College OBのReunionに参加し、インタビュー(参加者、Paul Uhov,Lew Makino,Joseph Kei Nagai,Zufa Majid,Kenneth Suzukiほか)またバークレィ市在住、Richard Ruggieri氏宅訪問、母Maryは横浜駐在の占領軍婦人部隊の一員でそのアルバムを閲覧した。UCバークレィ校東アジア図書館、バークレィ市立図書館において、文献調査。さらに戦時中、日本兵捕虜尋問所があったサンフランシスコ郊外のバイロンホットスプリングスにおいて、旧跡を調査見学。 今回の調査では、当初予定していたHoover Institution Archives Stanford Universityが、予定より早く冬季休館になったため使えず、主に横浜在住外国人のインタビュー調査を行い、多くのオーラルヒストリーを収集することが出来た。 またUC バークレィ校東アジア図書館及びバークレィ市立図書館、サンフランシスコ市立図書館でも横浜関連の資料を確認し収集できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究はこれまで国際都市横浜とアメリカとの民間交流史に関して、多くのアメリカの専門機関で資料収集、関係者から聞き取り調査を行い成果を得て来た。 しかし2015年度に研究代表者が本務校で学部長に就任し、本研究へのエフォートが低下し十分な調査が達成できなかったことにより研究計画に若干の遅れを生じた。 さらにこれまでの調査の中で本研究と関係性が明らかとなった新たな機関で、本研究をより精緻なものとするための追加調査が必要となった。
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今後の研究の推進方策 |
本研究をより精緻なものとするための追加調査として、夏期休暇を利用して、Hoover Institution:Archives(Stanford University)や、a reunion of Heart Mountain incarcere(Cody, Wyoming)、Oregon State Archives などについて訪問調査を行い、これまでの収集資料と併せて、研究報告書、資料集を取りまとめる予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2015年度に研究代表者が本務校において、学部長職となって繁忙となって、本研究へのエフォートが低下せざる得なくなった。 そのため、日常的な研究活動及び当初予定していたアメリカ調査を1回のみ、短期間に終わったことが理由の1つである。 またこれまでの調査の中で、本研究と関係性が明らかになった新たな機関で追加調査をすることが必要となった。
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次年度使用額の使用計画 |
役職も2年目となった今年度は、本務活動も改善される見込みなので、本研究へのエフォートも増加が見込まれる。 繰り越しされた研究費用は、これまで収集した資料の取り纏めと、補完調査として夏期に予定しているアメリカでの資料調査にあてる計画である。
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