研究課題
貨幣理論方面では経済実験の準備を進行している。これは、著者の過去の研究で議論された定常均衡の実物的非決定性を背景に、実際にどのような均衡が選択されるかを経済実験によって明らかにすることを企図している。具体的には筆者の論文"On the Existence of Single-Price Equilibria in a Matching Model with Divisible Money and Production Cost"で分析されたモデルを実験が可能な環境に作り変えている作業中である。コミュニケーション理論方面では"Which Is Better for the Receiver between Senders with Like Biases and Senders with Opposing Biases?"を作成した。この論文では、Austen-Smith流のチープ・トーク・モデルを用いることで、異なる方向のバイアスを持つ送信者を組み合わせるよりも、同じ方向のバイアスを持つ送信者を組み合わせる方が望ましい状況があることを示した。これは、同質的な組織が良いのか、異質的な組織が良いのか、という組織論の議論に、情報効率性の観点から一つの回答を与えた研究になっている。
すべて 2013 その他
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)
Journal of Money, Credit and Banking
巻: 45 ページ: 349-378
10.1111/jmcb.12005
Economics Letters
巻: 120 ページ: 397-400
10.1016/j.econlet.2013.04.023