研究課題
基盤研究(C)
ボワギルベールの画期的な「レセ・フェール」の経済学の源泉は17世紀のフランスの新思潮にあった。本研究はジャンセニストのピエール・ニコルとボワギルベールとの関係に焦点をあて、そのことを論証した。そして、17世紀の新思潮の流れを汲むフランス起源の経済学の特徴は、功利・効用を価値判断の基準とする点で、功利主義的な性格を持ち、理論的には、消費の生産に及ぼす影響を強調する消費主導論に現れていることを明らかにした。ここに経済学のフランス的起源を見出すことができる。
経済学説・経済思想