日本のソフトウエア産業へオープンソースソフトウエアライセンスと開発法(OSS)の応用の可能性を複数の場面から研究します。一、OSSを楽しむプログラマーが存在すると、専売専用ソフトエアの財源的な優位に係らず、OSS部門のソフトウエア生産量の長期的シェアに最低値がある。ニ、ソフトウエア資産の日本経済成長への貢献を推計し、割と大きい数字であると示す。三、OSS開発者が呼ぶ「開発コミュニティ」とは、インターネットによるバーチュアル産業クラスター(群れ)として分析すればよいという仮説を探る。つまり、アメリカのシリコンバレーのような地理的な産業クラスターに似ている集塊経済による成長が可能と考えられる。
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