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2013 年度 実績報告書

刑務所における職業訓練の効果の研究

研究課題

研究課題/領域番号 23530288
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

和田 賢治  慶應義塾大学, 商学部, 教授 (30317325)

キーワード職業訓練 / 刑務所 / 再入確率 / probit / propensity score
研究概要

最終年度に実施した研究の成果
最終年度はまず2013年5月に海外の学術雑誌に投稿をした。また投稿後も海外の研究者から論文のpropensity score法にコメントをもらい、強い関数型まで仮定するもののselectionを明示的に考慮した計量手法での推定を示唆された。2013年9月には投稿した雑誌から棄却のレフリーレポートが届いた。テーマの独自性及びデータの希少性は評価されたが、分析手法の精緻化及びテーマの特殊性から代替的な学術雑誌への投稿を示唆された。2014年2月にはチュラロンコーン大学経済学部で論文発表を行い、propensity socreとProbitで結果が異ならないため、むしろ分析を簡略化する方が良いとの意見を得た。
研究期間全体を通して実施した研究の成果
本研究では犯罪者の川越少年刑務所での職業訓練が、刑務所への再入減少に有効かとの観点から分析を行った。具体的には1)入所者の属性別再入率の基本統計量の計算、2)どのような属性を持った入所者が職業訓練を受けるかについてのProbit分析、3)入所者のどのような属性が再入確率に影響するかのProbit分析、4)他の属性を所与として職業訓練は再入確率を低下されるかについてのPropensity Score分析、5)仮出生した入所者、特定の犯罪を犯した入所者等属性ごとに分けた上で4)の分析を繰り返した分析を行った。
結果として1)年齢や学歴ごとに再入確率は大きく異なる、2)IQや学歴が高く年齢や刑期の長い入所者ほど職業訓練をうける確率が高い、3)職業訓練の受講者、仮出所者やIQの高い入所者は再入確率が低い、逆に年齢の高い受講者や窃盗を行った入所者は再入確率が高い、4)職業訓練受講者は再入確率が低い、5)a)仮出生者、b)窃盗を犯した者c)麻薬犯罪を犯した者間の比較で、職業訓練受講者は再入確率が低い事が判明した。

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公開日: 2015-05-28  

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