研究概要 |
2011から12年度にかけてNew Keynesian Typeの小型世界計量経済モデルを開発し、各種シミュレーション分析を実施した。また最終年度では計算が難しいゲーム論的なシミュレーションの完成を目指した。このモデルの対象国は日本、アメリカ、中国、韓国、EUの5カ国・地域であり、これら国間の相互依存関係を明らかにすることができた。技術的には、ECM (誤差修正モデル)と将来期待を多面的に取り入れている。モデルは長期均衡・供給制約と短期的需要変動を整合的にモデル化することを狙った。これらの主な成果は次の通りである。 ①A Note on the New Keynesian Macroeconometric Model、日本経済研究センター(2012年7月) ②A New Keynesian Macroeconometric Model and the Estimation of the VAT hike of Japan、京都学園大学、2013年3月 最終年度では、モデル分析に加え、特にゲーム論的な分析を行い、為替レートの最適解を様々な条件から分析した。これらの成果は以下の雑誌論文に掲載された。 ③A New Keynesian Approach to a Small Global Macroeconometric Model、Studies in Applied Economics Vol. 7. 2014年3月 ④Game Theoretical Simulations of the Exchange Rate Policy Using a Global Macroeconometric Model、The Journal of Econometric Study of Northeast Asia (JESNA), forthcoming
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