本研究では、第一に、技術革新と経済の関係に関する経済学分野での1950年代以降の展望論文の作成をおこない、技術革新の生起条件、新古典派成長理論における外生的成長理論から内生的成長理論への展開、市場競争下の技術革新の促進・普及に関する学説の流れを捉えた。第二に、各種経済的手法利用が低炭素化技術開発の促進・普及誘因に与える大きさは技術種類別に異なるため、再生可能エネルギー利用発電技術の最新の技術仕様・生産量・生産費用等のデータ収集をおこなった。第三に、一般均衡モデル分析が前提とする資本財の生産関数の問題点及び再生可能エネルギー利用発電の波及効果分析を目的とする拡張産業連関分析の課題を再吟味した。
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