研究課題/領域番号 |
23530303
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
大川 隆夫 立命館大学, 経済学部, 教授 (10258494)
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研究分担者 |
林原 正之 追手門学院大学, 経済学部, 教授 (00104901)
岡村 誠 広島大学, 社会(科)学研究科, 教授 (30177084)
野村 良一 東海大学, 政治経済学部, 講師 (60465599)
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キーワード | 政策手番 |
研究概要 |
昨年度の主要な成果を政策の手番という視点からまとめると次のようになる。林原(2013)では、自国は複数の政策手段を有し、独立に政策を行使できるとした時に、政策の手番が逐次となるか同時となるかを分析し、逐次となる可能性を指摘した。Okamura (2014)では、政策手番が繰り返される状況における両政府での協調の可能性を指摘した。Ohkawa et.al. (2014)では、企業が立地選択する前か後かに政策を行使できる場合、政策水準がどのように変化するかを分析した。Nomura et. al. (2014)は、Nomura et. al. (2013, RIE)に倣い、3国モデルでの、逐次的な自由化政策では自由貿易を実現することは不可能であることを示した。 研究活動としては、研究打ち合わせを6月2日、7月21日、8月21日、9月21日、10月20日、1月25日、2月23日の計7回開催した。特に、打ち合わせの段で上記以外の内容で取り組んだものは、林原(2013)をより発展させた形での予備的モデルの計算結果及び結果の解釈についてである。この成果の一部は、次期の科研での研究対象として継承する。もう一つは、相殺関税に関する過去の研究を概観した上での包括的な分析である。この成果は、”The Equilibrium Countervailing Duties: Revisited ”という論文にまとめた。
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