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2014 年度 実績報告書

沖縄県の振興開発と内発的発展に関する総合研究

研究課題

研究課題/領域番号 23530304
研究機関龍谷大学

研究代表者

松島 泰勝  龍谷大学, 経済学部, 教授 (20349335)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワードスコットランドの振興開発 / 名護市の振興開発 / 名護市の逆格差論 / 基地跡地利用
研究実績の概要

沖縄の振興開発と内発的発展を国際的に比較するために、スコットランドにおいてフィールドワークを行った。スコットランドは1999年から地域独自の政府と議会を持ち、独自の経済政策を実施することが可能になった。また地域の内発的発展を進めるために、2014年にはイギリスからの独立を問う住民投票が行われた。このような政治的な動きを実現させた経済的な背景について現地調査を行い、関連資料を収集した。大きな分権が行われたスコットランドと、中央政府から様々な経済的制約を受ける沖縄を開発政策の視点から比較することで、沖縄の振興開発が抱える諸課題が明らかになった。
2014年は振興開発と米軍基地の押しつけ政策との関連が問われる選挙が行われた。名護市市長選挙、沖縄県知事選挙、衆議院議員選挙等である。各選挙において振興開発と辺野古新基地建設受け入れが争点となった。各選挙結果は、振興開発費の増加よりも、新基地建設に反対する民意が態勢を占めることが明らかになった。選挙の戦後において振興開発の意味の問い直しと、あるべき経済発展のあり方が議論された。
このような沖縄の振興開発と内発的発展に関するフィールドワークを名護市において実施した。名護市運営の商店街において、各商店主に対してインタビュー調査を行った。また名護市の内発的発展ともいえる「逆格差論」に基づいた名護市総合計画・基本計画の再評価が行われた背景について調査、考察した。
また沖縄県庁、那覇市役所において、振興開発、基地跡地利用、経済状況の最新動向等に関する資料を収集するとともに、関係者にインタビュー調査を行った。また沖縄県立図書館郷土資料室等において、本研究課題に関する歴史的調査を行った。

  • 研究成果

    (13件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (4件) (うちオープンアクセス 4件、 査読あり 2件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 2件) 図書 (5件)

  • [雑誌論文] 琉球ー自治と基地をめぐる課題2014

    • 著者名/発表者名
      松島泰勝
    • 雑誌名

      市政研究

      巻: 185号 ページ: 46-55

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 琉球の独立と平和2014

    • 著者名/発表者名
      松島 泰勝
    • 雑誌名

      『平和研究』(日本平和学会編)

      巻: 第42号) ページ: 19-40

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 尋求自己国家独立的琉球2014

    • 著者名/発表者名
      松島 泰勝
    • 雑誌名

      戦略与管理

      巻: 2014/5/6 ページ: 36-38

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 琉球にとって国家とは何か2014

    • 著者名/発表者名
      松島 泰勝
    • 雑誌名

      環

      巻: Vol.57 ページ: 172-175

    • オープンアクセス
  • [学会発表] Okinawa’s Role to leverage the Benefits of Asia’s Growth and Integration in Pacific Economies2014

    • 著者名/発表者名
      松島 泰勝
    • 学会等名
      ADB-ADBI Study Leveraging the Benefits of Asia’s Growth and Integration in Pacific Economies
    • 発表場所
      アジア開発銀行研究所
    • 年月日
      2014-07-28
    • 招待講演
  • [学会発表] 新たな植民地主義としての琉球の振興開発体制ー米軍基地と原発による「犠牲の構造」からの脱却を目指してー2014

    • 著者名/発表者名
      松島 泰勝
    • 学会等名
      国際開発学会第15回春季大会
    • 発表場所
      同志社大学
    • 年月日
      2014-06-21
  • [学会発表] スコットランドと琉球の独立2014

    • 著者名/発表者名
      松島 泰勝
    • 学会等名
      琉球民族独立総合研究学会 設立1周年記念オープンシンポジウム 「琉球の自己決定権 ~独立へ向けて~」
    • 発表場所
      沖縄国際大学
    • 年月日
      2014-05-25
  • [学会発表] 自らの国家を求める琉球2014

    • 著者名/発表者名
      松島 泰勝
    • 学会等名
      琉球前沿問題高端対話論壇(『戦略と管理』雑誌社、北京大学歴史学系、北京市中日文化交流史研究会主催)
    • 発表場所
      北京大学
    • 年月日
      2014-05-12
    • 招待講演
  • [図書] 「島嶼経済とコモンズを結ぶー島嶼の平和と発展を目指して(『島嶼経済とコモンズ』)2015

    • 著者名/発表者名
      松島 泰勝
    • 総ページ数
      32
    • 出版者
      晃洋書房
  • [図書] 「グアムの基地経済問題に関する考察(『島嶼経済とコモンズ』)2015

    • 著者名/発表者名
      松島 泰勝
    • 総ページ数
      20
    • 出版者
      晃洋書房
  • [図書] 『島嶼経済とコモンズ』2015

    • 著者名/発表者名
      松島 泰勝 (編著)
    • 総ページ数
      256
    • 出版者
      晃洋書房
  • [図書] 『琉球独立論ー琉球民族のマニフェスト』2014

    • 著者名/発表者名
      松島 泰勝
    • 総ページ数
      290
    • 出版者
      バジリコ
  • [図書] 『琉球独立ー御真人の疑問にお答えします』2014

    • 著者名/発表者名
      松島 泰勝
    • 総ページ数
      155
    • 出版者
      Ryukyu企画

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公開日: 2016-06-01  

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