研究課題/領域番号 |
23530307
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
文能 照之 近畿大学, 経営学部, 教授 (30388491)
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研究分担者 |
辻 正次 兵庫県立大学, その他の研究科, 教授 (90029918)
井戸田 博樹 近畿大学, 経済学部, 教授 (10352957)
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キーワード | イノベーション / 組織IQ / イノベーション能力 / ICTの効果 / 外部リンケージ |
研究概要 |
本年度は、これまでの研究成果を活用し、企業がイノベーション創出を実現するために重要となっている要因を共分散構造分析により解析した。企業の顕在的・潜在的能力としての組織IQを、①イノベーション能力、②ICTの効果、③外部リンケージの3つの要素で捉えると、それらの要因が企業のイノベーション活動を促進し、その結果としてイノベーションが創出されることが明らかとなった。このことから、組織IQの3つの要因を各々強化することが重要となる。また、イノベーション能力は、他の要因とは異なり、直接イノベーションに寄与する働きを有している。さらにICT活用による効果は、イノベーション能力や外部リンケージにプラス効果の影響を与えることも解明された。従って、イノベーション創出に向けた具体的な取組みとしては、組織IQとして捉えた3つの要因を各々強化するための方策を検討するのみならず、経営トップが積極的にイノベーション活動に参画すること、さらには従業員のモチベーションを高め、経営への参画意識を醸成することが有効となることが判明した。
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