経済的中枢管理機能の立地は、本省庁・省庁出先機関・県庁という行政システムの階層の影響を受ける。この階層的な立地を特徴とする中枢管理機能の立地を、上場企業の本社・支所、行政機関の地域別集積量の面から明らかにした。分析とする地域の単位は、人口5万人以上の都市を中心とする都市圏である「定住自立圏」とした。用いたデータの出所は、「組織図・系統図便覧」「経済センサス」「行政機構図」であり、対象とした時期は、2000~10年である。中枢管理機能の集積度により、「全オフィス集中型」「本社・支所集中型」「高次支所集中型」「中位支所集中型」「下位支所集中型」「オフィス立地稀薄地域」の6類型が確認できた。
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