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2014 年度 実績報告書

中国の産業・都市集積,集積の経済と地域格差:GISデータによる研究

研究課題

研究課題/領域番号 23530319
研究機関神戸大学

研究代表者

陳 光輝  神戸大学, 国際協力研究科, 教授 (00188509)

研究分担者 川畑 康治  神戸大学, 国際協力研究科, 准教授 (10273806)
橋口 善浩  独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, その他部局等, 研究員 (40432554)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワード地理情報システム / 集積検出 / 生産性 / 地理的加重回帰
研究実績の概要

製造業企業の個票データを用いた企業レベル生産性の地域格差の分析をおもに行った。
1. 3ケタ分類の産業ごとに,個票データの住所情報(県レベル)を使って企業立地確率が大きい集積地を探し出し,また,個々の企業のTFPを別途推定して,2004年と2007年の集積地と非集積地の平均TFPを比較した。158の産業中,集積地の生産性が非集積地より有意に高かったのは,2004年は78,2007年は39産業であった。集積地の優位性が認められながらも,それを低下させた産業が多かった。
2. 個票データを地域ブロックに分け,ブロックごとに地理的ウェイトを設定する「ブロック地理的加重回帰」を考案し,生産性の地理分布を分析した。この方法によって分布が効果的に視覚化できること,産業の違いをコントロールしたTFPの成長率は,長江中下流以南の地域で高く,北京を中心とする華北地方から東北地方にかけてと西部内陸地域は低かったこと,華北から西部内陸にかけての地域で国有・非国有企業の生産性格差が大きかったことなどが明らかになった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015 2014 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] Spatial Spillovers from FDI Agglomeration: Evidence from the Yangtze River Delta in China2015

    • 著者名/発表者名
      Kiyoyasu Tanaka and Yoshihiro Hashiguchi
    • 雑誌名

      China & World Economy

      巻: 23.2 ページ: 40-60

    • DOI

      10.1111/cwe.12106

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Agglomeration and Firm-Level Productivity: A Bayesian Spatial Approach2014

    • 著者名/発表者名
      Yoshihiro Hashiguchi and Kiyoyasu Tanaka
    • 雑誌名

      Papers in Regional Science

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1111/pirs.12147

    • 査読あり
  • [備考] 中国製造業の産業集積:確率立地モデルにもとづく分析

    • URL

      http://www2.kobe-u.ac.jp/~chenkh/current/cluster.pdf

  • [備考] 中国製造業企業の生産性とその地域分布:「ブロックGWR」の試み

    • URL

      http://www2.kobe-u.ac.jp/~chenkh/current/blockGWR.pdf

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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