本研究を通じて、高校、大学における様々な「キャリア教育」の実態が明らかになった。留学生についても、教育内容が日系企業に対するイメージや就職の動向に影響を及ぼすことが分かった。とはいえ「キャリア教育」は近年の取り組みであり、多くの社会人は未経験であり、その就業への効果の検証には時間が必要である。ゆえに「キャリア教育」によって社会との多様なかかわり方を学んだ若者に対象を絞り、従来の正社員として就業することを是とする意識にどのような変化が見られ、どのようなキャリアが選択され得るのかに注目する必要があるだろう。
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