本研究では、現在我が国の地方圏で実施されている移住施策に加え、(地方都市住民による多自然居住地域での)複数居住を推進するためにどのような条件整備が必要なのかを明らかにしようとした。そこで、7つのサブテーマについて、インタビュー調査、アンケート調査を実施し、知見の蓄積を図った。 この結果、例えば、都市住民の選好する地域や住宅の状況を明らかにすることができ、「クラインガルテン」がそれに適した形態であることを指摘した。また、都市住民の持つマンパワーを多自然居住地域において活用するためには、複数居住の実践後のフォローを適切に行うことが肝要であることを指摘した。
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