本研究は,教育の意義を考え,政府間財政関係を捉えた上で,教育制度・教育システムのグランド・デザインをマクロ経済学的な視点から行うことを目指したものである。そこで,(1)マクロ動学モデルにおける人的資本蓄積メカニズムにおいて,教育の果たす役割がどのように扱われているかを概観した。(2)それと現実が適合しているかについて,教師へのインタビューを行うことで再考を加えた。そして(3)中央政府,あるいは中央政府と地方政府が供給する教育が経済成長に与える影響について見た。それぞれについて,論文あるいは著書の形でまとめることができた,あるいは研究会における報告という形で成果を発信することができた。
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