研究課題
基盤研究(C)
本研究では金融融資が企業の費用関数と市場均衡に与える影響を、産業組織論的観点から分析するため、代表的起業家が担保の必要な契約と担保の不要な契約を選択できる理論モデルを使う。前者の場合、利子率は低いが、企業は借入制約に直面する。後者の場合、企業はリスクプレミアム分だけ高い金利に直面する。企業の費用最小化問題から、これらの金融融資は企業の費用関数と市場均衡に影響を与える。その結果、短期均衡では、2種類の融資形態があると、供給曲線が不連続になり、均衡が存在しない場合がある。一方、長期均衡では自由参入による競争の結果、高い金利を支払う企業は生き残れず、全企業が有担保融資を選ぶ均衡が成立する。
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Kobe City University of Foreign Studies Working Paper Series
巻: 40 ページ: 1-19
Journal of Financial Services Research
巻: 45 ページ: 173-200
Public Policy Review (Policy Research Institute, Ministry of Finance, Japan)
巻: 9(1) ページ: 87-115
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