研究課題
基盤研究(C)
構築したデータセットを用いて、銀行間競争が、企業の創出や成長、退出に与える効果について、実証分析した。分析から、無形固定資産比率の高い産業では、地域金融市場が寡占的であるほど、開業率も廃業率もともに低いことが判明した。また、上場間もない新興企業の銀行負債構成について分析すると、小規模でリスクの低い企業が、集中した銀行関係を構築していることがわかった。これらの結果は、成長段階における企業が、流動性の確保を重視した銀行関係を選択していることを示唆する。
社会科学、経済学、金融論