研究課題
基盤研究(C)
本研究は、銀行部門の不良債権発生とその正常化プロセスに注目し、2001年まで会計基準の変更などの規制容認措置の効果と2002年以降、金融再生法実施後の厳格処理が銀行経営にもたらした効果を検証した。土地再評価、保有金融商品の原価法適用、繰延税金資産の容認などの政府による容認的規制は、銀行の不良債権処理に貢献していない。逆に2002年以降の厳格処理は、不良債権規模の縮小に成功したが、銀行部門の経営パフォーマンスを改善していない。
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横浜市立大学論叢
巻: 第64巻第3号 ページ: 147-183