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2011 年度 実施状況報告書

証券会社の独立性に関する分析

研究課題

研究課題/領域番号 23530391
研究機関関西大学

研究代表者

太田 浩司  関西大学, 商学部, 准教授 (70366839)

研究分担者 近藤 江美  帝塚山大学, 経営情報学部, 講師 (50581485)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワードアナリスト / 証券会社
研究概要

本研究の目的は、資金の需要サイドである企業と供給サイドである資本市場とを結ぶ情報仲介者である証券アナリストの独立性についての知見を深めることである。証券アナリストは、アナリスト・レポートと呼ばれる企業調査レポートを執筆・公表することを第一の職務としている。そして、アナリスト・レポートは、投資家にとって重要な投資意思決定情報であるので、証券アナリストには調査対象企業からの独立性が求められている。しかしながら、実際には様々な要因によって、アナリストの独立性が毀損されていることが予想される。そこで本申請研究では、わが国の証券アナリストの独立性が果たして本当に担保されているのか否かを実証的アプローチで検証する。 本年度は、2万本にも及ぶアナリスト・レポートをデータベース化する作業に関する段取りを行うことに終始した。具体的には、アナリスト・レポートを証券会社別に区分けして、さらに、マクロ・レポートやセクター・レポート等を除外して個別の上場企業について執筆しているアナリスト・レポートのみを選択するという作業を行った。 アナリスト・レポートのデータベース化は、今後の分析を行う際に、全てのデータをそこから抽出するので、本研究には不可欠なものである。このデータベースを出来る限り包括的に、そして出来る限り精度の高いものにすることが、今後の実証分析の信頼性につながるものと考えられる。従って、本年度における作業は、来年度以降の研究のための下準備として、大変重要な意味を有しているといえる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度は、アナリスト・レポートをデータベース化するための下準備を行ったが、アナリスト・レポートを印刷してそれを整理するのに予想以上の時間がかかってしまったので、予想していた作業行程よりは若干遅れている。

今後の研究の推進方策

作業工程は、当初予想していたものよりは若干遅れているが、行うべき作業に変更はないので、引き続きアナリスト・レポートのデータベース化を実施する予定である。

次年度の研究費の使用計画

現在手作業で行っているアナリスト・レポートのデータベースに、一部、市販のデータを組み込む予定である。そうすることによって、データベースをより網羅的にすることが可能となり、かつ作業時間の短縮も見込まれる。従って、次年度は、Thomson Reuters社がオンラインで提供しているデータを一部購入する予定である。 また、実証分析に関する方法論に関して他の研究者との議論をより一層深めるために、各種の研究会や関連する学会に出席する予定である。 次年度の研究費予算は、繰越金と合わせて120万円あるが、その内、80万円はThomson Reuters社へのデータベース費として、20万円は関連書籍購入費、20万円は旅費交通費に使用する予定である。

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公開日: 2013-07-10  

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