研究課題/領域番号 |
23530400
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研究機関 | 小樽商科大学 |
研究代表者 |
松家 仁 小樽商科大学, 商学部, 教授 (50255585)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2017-03-31
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キーワード | 国際研究者交流 / ポーランド共和国 |
研究実績の概要 |
平成27年度は前年度10月からの日本学術振興会海外特定国派遣に基づき、ポーランド科学アカデミー歴史学研究所において9月末まで研究に従事した。平成27年7月まではポズナン市、ついで9月末まではワルシャワ市に滞在し、海外特定国派遣における課題と並行して、引き続き本研究に関する資料の収集を行った。ポズナン市においては平成26年度と同じ資料群の調査を行い、また5月にはトルン市、ブィドゴシチ市においても本研究に関連する資料調査を実施した。ついで9月からはワルシャワに移動し、ここでも本研究に関する資料の収集を行った。10月1日の帰国後からは、上記のポーランドで収集した資料の整理と並行し、本研究に関連する課題で平成26年9月に行われた学会報告(ただし代読による参加)の刊行準備(査読過程での修正など)に着手し、その成果がポーランド語で刊行されることとなった。また資料整理を進めていく過程で、シレジア地方のドイツ人手工業者に関する資料の不足が明らかになったため、3月下旬カトヴィツェ市を訪問し、現地の国立文書館において本研究に関係する資料を収集した(ただし大学の研究費による)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
日本学術振興会海外特定国派遣によるポーランド研修の機会が利用できたため、特定国派遣の研究テーマと並行して、本研究に関する資料の収集も効率的に進行した。また10月からは引き続き資料整理を行いつつ、また前述のように平成26年9月の学会報告に基づく論文の修正作業を行い、その結果、論文が受理された(平成28年夏刊行予定)。
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今後の研究の推進方策 |
これまでと同様、海外で収集した資料に基づき、製パン業に関するテーマでの論文執筆を継続する予定である。一定の成果が論文という形で得られたならば、さらに他業種へと研究を展開させていく予定である。また海外研究者との交流を進より一層進めるために、数次にわたるヨーロッパへの資料調査などを検討している。
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次年度使用額が生じた理由 |
すでに延長申請書で説明したように、日本学術振興会海外特定国派遣に基づき、ポーランド共和国に一年滞在できたため、本研究に関係する海外出張経費が不要となったっため。
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次年度使用額の使用計画 |
すでに「今後の研究の推進方策」において説明したように、数回のポーランドへの資料収集・学術交流のための海外研修などを計画している。
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