2015年4月~2016年3月の本研究課題に関わる研究成果は、以下の2篇の中国農村訪問調査報告にまとめられている。①「華東農村訪問調査報告(10)-2014年12月、江蘇省の農村」(『金沢大学経済論集』第36巻第1号、2015年12月)。②「華東農村訪問調査報告(11)-2015年5月、江蘇省の農村」(『金沢大学経済論集』第36巻第1号、2015年12月)。数年来行ってきた江蘇省無錫市の2つの農村において、老人に話を聞いてきたが、中国農村が急速に脱農化・都市化してきたことを改めて実感させられるとともに、そのような動きの萌芽はすでに1949年以前にも見られたことを確認することができた。また、本研究計画の最終年度にあたる2016年3月にも上海市と無錫市を訪問し、上海図書館で近現代中国農村経済に関する文献資料を収集するとともに、今回は、無錫図書館と無錫市トウ案館を初めて訪問することができた。同時に、無錫の2つの農村における聞き取り調査も聞くべきことはほぼ聞くことができた。その成果は、現在、とりまとめ中である。
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