研究課題
基盤研究(C)
帝政ロシアと革命後のソヴィエト・ロシアの農村社会における最大の問題の一つは梅毒であり、その感染率はおよそ40%であった。次に、1917年革命直後の戦時共産主義に発生した飢饉と人口の激減の背景にはスペイン・カゼの横行が存在していた。また、農民経営の保護のために導入された家畜保険は十分に機能せず、畜産はソヴィエト農業の発展に足かせとなった。最後に、ソヴィエト・ロシアの農村部においても革命前をはるかに上回る数の火事が発生し、その主な原因は過失と原因不明を含む放火であり、その割合は80%を超えていた。1920年代だけでなく集団化の1930年代全般にわたっても状況は変わらなかった。
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三田学会雑誌
巻: 第105巻2号 ページ: 35-90
20世紀ロシアの農民世界(野部公一・崔在東編)
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ロシア史研究案内
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