研究概要 |
本研究を開始するために,関連史資料の所在確認を行い、英国公文書資料館からデジタルDVD資料購入(CO275, CO940,CO953,CO1022)を購入し、その他関連分野の資料ならびに文献も揃えた。8月にはシンガポールで文献の検索をおこなった。現在、その統計資料を基に、歴史GDP推計のためのデータ入力を行っている。学会報告では23年度中に、本構想に関連して、4つの国際会議での報告を行った。23年8月4-6日の期間に開催されたSingapore Economic Review Conference 2011にて"Trade, the staple theory of growth, and fluctuations in Colonial Singapore, 1900-39"と題して、本構想のパイロット的な研究の成果を報告した。また9月後半に、一橋大学とロンドン大学(LSE)にてシンガポールならびに英領マラヤの経済成長に関する実証研究の報告をそれぞれ行った。24年3月末には、学習院大学で開催されたHistory of Consumer Culture 2012にて「シンガポールにおける民間最終消費支出推計」と題して歴史統計推計について報告を行った。シンガポールで報告した論文をAustralian Economic History Review というPeer Journalに提出し、条件付きで受理された。現在、訂正を加えて再提出の準備中である。 当初の予定していた京都大学とイギリスでの資料収集だが時間の関係上行く事ができなかった。
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