研究概要 |
論文では、本年度にISIにリストされているAustralian Economic History Review に投稿した”Trade, the Staple Theory of Growth and Fluctuations in Colonial Singapore, 1900-1939”と題する論文が正式に受理された。平成25年度中には出版される予定である。 報告では2012年7月と9月に国際学会にて報告を行なった。7月には南アフリカのステレンボッシュ大学で開催されたXVI th World Economic History Congressで”Colonial Affiliation and Economic Development: the case of British Malaya”と題して英領シンガポールの経済的特殊性を英料マラヤのその他の州と比較を行った。 9月に一橋大学にて開催されたAsian Historical Economic Conference 2012では “Estimates of Private Final Consumption Expenditure in the Colony of Singapore, 1880-1900: Progress and Perspective”と題して民間最終消費支出の推計を行い、その推計方法と結果を報告した。 具体的な研究作業としては、Public Record Office からStraits Settlements, Blue Booksの資料を購入し、これらの新規統計資料を活用し1870-1900の期間における推計作業を推進させた。また19世紀から20世紀前半期を対象とした経済史関連の書籍を購入する事により、世界的な経済的事象とシンガポールの関連性について明らかにしていった。
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