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2015 年度 実績報告書

地方に本社を置く株式公開企業と地方銀行のメインバンク関係:上場前に焦点を当てて

研究課題

研究課題/領域番号 23530431
研究機関新潟大学

研究代表者

齋藤 達弘  新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (80303105)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2016-03-31
キーワード経営財務 / 銀行論 / 株式公開 / 地方企業 / 地方銀行
研究実績の概要

本研究は,地方に本社を置く株式公開企業が上場に至る過程において,地方銀行がその企業に対してどのような役割を果たしているかを,企業の視点(資金調達,人材支援,情報提供など)から解明することを目的とした.そして,この研究では,企業が上場に至る成長段階に焦点を当てて,地方企業と地方銀行のメインバンク関係を明らかにしたいと考えた.
平成27年度は,データの収集と整備を進めながら,単著「地域活性化と地方からのIPO」と単著「三條機械のMBOとアクティビスト・ファンド」,単著「雪国まいたけのTOBとコーポレート・ガバナンス」の3本を発表した.
当初の補助事業期間である平成23年度から平成26年度までの4年間と期間延長の承認を得た平成27年度をあわせた5年間,株式市場は上昇し,新規株式公開(IPO)は増加した.しかし,本研究が対象とする地方に本社を置く企業のIPOは総じて少なく,サンプルの収集とサンプル・サイズの拡大が難しかった.
そのような状況の中,本研究のまとめとして発表した単著「地域活性化と地方からのIPO」において,2008年から2014年までの7年間を分析対象期間とし,地方に本社を置く企業の新興株式市場におけるIPOについて報告した.具体的には,地方からのIPOはどのような企業なのか,どのような規模なのか,どのような株主構成なのか,そして地方からのIPO において地域金融機関はどのように関係しているのかに注目した.IPO総数は2009年から2014年まで連続して増加し,戦後7回目のIPOブーム,あるいはマザーズ開設後の第3
の波といわれたが,現在のところ,地方は,必ずしも,そのブームや波に乗っているとはいえないことを報告した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (3件) (うち謝辞記載あり 3件、 オープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] 雪国まいたけのTOBとコーポレート・ガバナンス2016

    • 著者名/発表者名
      齋藤達弘
    • 雑誌名

      経済論集(新潟大学経済学会)

      巻: 100 ページ: 129~229

    • オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 地域活性化と地方からのIPO2015

    • 著者名/発表者名
      齋藤達弘
    • 雑誌名

      季刊 個人金融(ゆうちょ財団・貯蓄経済研究部)

      巻: 2015年夏号 ページ: 55~67

    • 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 三條機械のMBOとアクティビスト・ファンド2015

    • 著者名/発表者名
      齋藤達弘
    • 雑誌名

      経済論集(新潟大学経済学会)

      巻: 99 ページ: 171~210

    • オープンアクセス / 謝辞記載あり

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公開日: 2017-01-06  

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