研究課題/領域番号 |
23530432
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
伊東 暁人 静岡大学, 人文学部, 教授 (40242755)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | オフショア開発 / ソフトウェア / 異文化理解 / プロジェクト管理 |
研究概要 |
本年度は研究計画に従い、初年度として、資料・データ等の収集、ヒアリング・事例研究企業の選定、ヒアリング調査(第一次)を実施した。 まず、過去に論及されてきたソフトウェアのオフショア開発における生産管理や経営管理に関する研究について収集・整理し、それぞれの特徴を明らかにした。さらに、日本におけるオフショア開発の現状を統計データなどをもとにして概観、現在の規模を約1000億円と推計するとともに、開発管理におけるこれまでの議論の到達点を整理し、今後の課題を明らかにした。また、国際経営論の視点からHaireやGhiselliの議論、組織文化論の視点からSmircichの議論などを分析、さらに異文化管理、異文化コミュニケーションの視点から分析された研究についてHofstedeやBarrettらの議論を比較検討し、現在のオフショア開発への適用の是非を論じた。(その成果の一部については、「オフショア・ソフトウェア開発-その現状と議論の変遷-」『経済研究』(静岡大学)16巻4号(pp.235-244)にて公表した。) また、ヒアリングや事例研究の対象とする企業・団体の選定を行った。国内の発注元企業や業界団体にヒアリングを行うとともに、オフショア開発を受託している企業側として今年度はおもに中国・大連において、JETRO大連事務所、大連ソフトウェアパーク、大連ITクラブ等のヒアリング調査を実施し、オフショア開発の現況について各種資料やデータを得ることができた。あわせて東北財経大学など現地の研究者から貴重な示唆を得ることもできた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初計画では、初年度にインド・シンガポール・マレーシア・中国(北部)などでのヒアリング調査を計画していたが、スケジュール調整が不調だったことなど諸般の理由から、海外ヒアリング調査が中国(大連)のみとなってしまった。一方で、過去に論及されてきたソフトウェアのオフショア開発における生産管理や経営管理に関する研究について収集・整理し、それぞれの特徴を明らかにするという点では、おおむね順調に進展した。
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今後の研究の推進方策 |
2年目となる平成24年度には、おもに、1.前年度に引き続き、各種データや資料の収集を行なう。また、必要に応じて追加的なアンケート調査を実施して不足するデータを補完する。2.前年度に選定した企業や団体を対象として事例研究・ヒアリングを実施する。(24年度には、昨年度実施できなかったインド・シンガポール等に加え、ヴェトナム、フィリピン等を予定している。) を遂行する計画である。
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次年度の研究費の使用計画 |
・物品費:10万円(各種統計書、ソフトウェア工学・経営学関係書籍等)・PC関連消耗品:10万円・ヒアリング調査旅費:70万円(国内:15万円、海外:55万円)・人件費・謝金:10万円(研究補助・資料閲覧など)・その他:10万円(複写費等)(上記には前年度使用残繰越約30万円を含む)
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