オフショア開発が開発コスト削減策の一環として進み、先進国を中心に日本のみならず拡大が続いてきた。日本からの開発事例を見ると、言葉、商習慣や文化の相違を原因とする様々なトラブルによって、当初期待した効果があがっていないことも多い。オフショア開発を受託している海外現地企業を対象にヒアリング調査を実施した結果、1)ブリッジSEや上流工程における現地技術者の参加が有効である、2)意識の共有を図る、3)信頼関係の構築、などの成功要因が抽出された。しかし、すべての開発案件に普遍的に通用する方法は導出できず、多様性があることを前提としたマネジメントシステムを構築する必要があることが明らかになった。
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