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2011 年度 実施状況報告書

陶磁器産地の構造転換ー陶磁器市場の多重性と特異性を中心にー

研究課題

研究課題/領域番号 23530454
研究機関大阪学院大学

研究代表者

喜田 昌樹  大阪学院大学, 企業情報学部, 教授 (40278552)

研究分担者 山田 幸三  上智大学, 経済学部, 教授 (40240014)
伊藤 博之  滋賀大学, 経済学部, 教授 (20242969)
出口 将人  名古屋市立大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (40305553)
松本 雄一  関西学院大学, 商学部, 教授 (10336951)
池田 広男  大阪学院短期大学, 経営実務科, 講師 (40452487)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード経営学 / 産業集積 / 伝統産業
研究概要

本研究計画では、陶磁器産地の構造転換(シェア上位の産地が変化していること)を市場の多重性と特異性(美術市場化)及び窯元の主体的な要因から明らかにする。美術市場化の程度を示す作家物と量産品との関係についての調査はもちろん、和食器、洋食器、台所用品、置物(美術市場と直結する花瓶、オブジェ、それとノベルティー等を含む)でのシェア上位の産地(九谷、伊賀、三河内、唐津、壺屋、読谷)について詳しく調査し、陶磁器産業における美術市場化に焦点を当て、美術市場化=市場の多重性及び特異性がその産地の構造および経営実態にどのような影響を与えているのか、を明らかにする。 平成23年度においては、関係機関へのアクセスが取れた地区についての質問票調査及びインタビュー調査を計画することができた。質問票調査での質問表は平成19年度に神戸大学陶磁器産業経営研究会で行った質問表調査及び前回の研究(基盤研究(C)課題番号、20530329)と同様のものを用いる。そのための準備としては、各地域の予備調査を行う。予備調査では、各地域の焼き物、陶磁器産業に関する文献調査を行い、各産地についての基本的な知識(どのような窯元があるのか、どのような技術があるのか、など)を取得する。 これらのことから、佐賀(唐津)と長崎(三河内)についての質問票調査を実施し、完了した。また、インタビュー調査についても終了している。その上で、質問票調査での単純集計結果を中心とした報告書を作成し、各関係部門への報告を行っている。また、予備調査において唐津焼産地が大きく二つに分かれていることが確認された。一つは唐津市周辺であり、もう一つは武雄市である。この点から、武雄地区についても同様の調査も行った。これについても報告書を作成し、関係機関への報告を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

対象とした挙げている6地区のうち、2地区について終了しているためである。なお、アクセスについて問題が生じると考えられる九谷についてはいまだ全くアクセスできていないことを除くと順調であると考えられる。

今後の研究の推進方策

平成24年度では、佐賀(唐津)、長崎(三河内)の調査終了地区へのフォローアップと研究対象地域への関係機関へのアクセスを中心とする。本年度の対象地区として中心となるのは、沖縄(壺屋、読谷)地区であり、この地区はこの10年大きな構造変化を起こしてきた地区であるために特に注目している。そのほか、三重(伊賀)地区へのアプローチを進め、同様の研究調査を行う予定である。 また、兵庫県の丹波地区などを新たに研究対象に含めることなどを検討している。

次年度の研究費の使用計画

本年度では、沖縄地区を中心とするために、旅費を中心に使用する計画になると考えられる。また、伊賀などそのほかの地区についても質問票調査、インタビュー調査などを実施することになるために、通信費など質問票調査にかかわる費用を使用する計画である。なお、この点は沖縄地区も同様である。

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公開日: 2013-07-10  

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