組織成員らの創造力と洞察力を育むために、システム方法論を利用するメカニズムについて理論的に検討した。まず組織的知識創造プロセスに沿うシステム方法論を構築した。そして社会システム論の文脈に沿って、そのようなシステム方法論の成果物がコミュニケーション・メディアとしての役割を果たすことについて示した。そして製品開発や組織変革等の問題解決に、問題領域の適応的熟達者と共働し、システム方法論を適用しながら、問題解決経験を繰り返すことにより、組織成員らの創造力と認識力を育成できることを、脳科学における長期記憶のメカニズムを参照しながら示した。
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