• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

新事業開発における事業化への飛躍と後退をもたらす経営要因に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23530465
研究機関名古屋大学

研究代表者

山田 基成  名古屋大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (10158222)

キーワード新事業開発 / 事業システム / ビジネスモデル
研究概要

研究の最終年度である平成25年度は、前半で前年度までに得られた研究成果で構築したモデルの有効性を検証すべく、事例研究のヒアリング調査を行い、後半ではその研究成果を論文等に取り纏める作業を行った。
この3年間の研究では、企業が新事業開発に取り組むさいには、提供する製品やサービスを生産して顧客に配給する活動の仕組みとしての事業システムと、その提供活動を通じて収益を上げる仕組みとしてのビジネスモデルの創出と結合が、事業化促進のカギを握るとの仮説を立て、これを検証する事例調査を実施した。結果として、その仮説を支持する事例を中小企業を中心にいくつか収集することはできたが、大企業の成功事例は期待したほどの数を得ることができなかった。
同時に、事例調査から明らかになったこととして、新事業開発の前進を阻む要因はケース・バイ・ケースであり、その特定化や一般化は困難であった。事業化の実現にはアイデアの着想から経営として軌道に乗るまでに、10年近い年月を要する場合がほとんどであり、その間に一進一退を繰り返しながら活動が進む中で、事業化の後退をもたらす原因は、マネジメントとして組織がコントロール可能な要因ばかりではなく、リーマン・ショックや東日本大震災のような外部環境の劇的な変化や、技術進歩や政府の規制など、事業着手時には事前に想定できない諸要因が大きく影響することを、あらためて認識した。
そこで研究の途中から、組織は将来の不確実性に対してマネジメントとしてどのように対処し得るかと、製品の設計段階において機能・性能を重視した設計とは視点を異にした設計に着目した研究を付加することにした。しかしながら、その取組は時間的な制約もあって十分な成果を得るまでには至らず、今後も研究を継続する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 既存市場に安閑とするなかれ!2014

    • 著者名/発表者名
      山田基成
    • 雑誌名

      時局

      巻: 第47巻1号 ページ: 30-31

  • [雑誌論文] 企業に求められる事業の変革行動2013

    • 著者名/発表者名
      山田基成
    • 雑誌名

      十六銀行経済月報

      巻: No.694 ページ: 15-19

  • [学会発表] 企業間連携による新事業の創出2013

    • 著者名/発表者名
      山田基成
    • 学会等名
      豊田市鉄工会第81回研究会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      20130906-20130919
  • [学会発表] 製造業の進むべき途2013

    • 著者名/発表者名
      山田基成
    • 学会等名
      中部包装食品機械工業会
    • 発表場所
      ウェスティン・ナゴヤキャッスル
    • 年月日
      20130906-20130906
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi