研究概要 |
本研究は、最終的には開発途上国における連携に基づく多国籍企業の市場展開のあり方のモデルを構築し、有効なアプローチの仕方を提言することにある。研究実施計画2年目の平成24年度は、多国籍企業や援助機関へのヒアリングを行い相互の連携の現状を明らかにすることを活動の中心に置きながら、連携の戦略の有効性と問題点を分析することを計画していた。前者の現状分析に関しては、多国籍企業と非営利組織の連携が進められている国連開発計画(UNDP)のニューヨーク本部と日本事務所と国連グローバル事務局のニューヨーク本部と日本の事務局にヒアリングを行なうとともに、日本での企業の研究会に参加することで、現状と課題についてのさまざまな知見を得ることができた。一方で、今まで得られた知見と考察をまとめながら、途中経過として国際ビジネス学会、アジア経済学会、多国籍企業学会のそれぞれの全国大会において、本研究の内容を報告し、参加者より有益なフィードバックを得ることができた。 ・2012年10月27日, ビジネス・NPO・コミュニティ・セクターを超えた協働による価値創造・(cross-sector collaboration) 国際ビジネス研究学会 第19回全国大会, 桜美林大学 ・2012年09月22日, 日本企業とアジアにおける共生の戦略―グラミン・国連機関との連携の事例を中心として, アジア経済学会, 国士舘大学 ・2012年07月09日, 開発途上国における連携に基づく新規参入, 星野裕志, 多国籍企業学会第4回全国大会, 京都 これらの研究成果の公表は、中間報告ではあるものの研究実施計画の最終年度に予定されていた活動の一部が、すでに実施されたことになる。
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