研究概要 |
當間(2012)『新素材開発プロセスのマネジメント』中央経済社において我々が構築した新素材開発プロセスのモデルとマネジメント方式について、欧米の最新の研究とすりあわせて比較することを行っている。我々が参照・吟味しているのは、T.Lager(2011)『Managing Process Innovation』における研究や、2013年の欧米雑誌R&D Management(Vol.43,No.3,June,2013)において特集された『Managing R&D, Technology and Innovation in tha Process Industries』の2つの研究である。T.Lager(2011)の研究は、装置産業における新製品開発や新技術開発のプロセスとそのマネジメントを研究しており、2013年のR&D Managemntの特集号では、化学産業を中心とする装置産業における新製品開発や新製造工程開発のマネジメントに関する複数の研究が紹介されている。これらの研究は、装置産業や素材開発に関わる数少ない理論的・実証的な研究である。 我々の提示した新素材開発プロセスのモデルとそのマネジメント方式に関する仮説的な見解と、上記の欧米の最新の研究とをすりあわせて、現在、新素材開発プロセスのモデルに関する新たな分析結果を執筆中である。今後は、日本企業の事例研究も加え、我々が検討しているモデルの理論的・実践的意義をチェックしていきたい。
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