研究課題/領域番号 |
23530487
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研究機関 | 札幌大学 |
研究代表者 |
中山 健一郎 札幌大学, 経営学部, 教授 (50285227)
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研究分担者 |
塩地 洋 京都大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (60215944)
H・R Bungsche 関西学院大学, 国際学部, 教授 (10434903)
李 在鎬 京都橘大学, 現代ビジネス学部, 准教授 (40342133)
三嶋 恒平 熊本学園大学, 商学部, 講師 (90512765)
佐伯 靖雄 立命館大学, 経営学部, 助教 (60580389)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 国際研究者交流 / 中国 / 台湾 / 欧州 / 国際比較 |
研究概要 |
当初の研究実施計画に基づき、以下の実績をおさめた。今年度は基礎調査として国内研究調査及び国内外企業調査を重点的におこなった。第一に、国内の委託生産メーカーや業界団体等に対して総計20箇所への集中的なインタビュー調査及び資料収集をおこなった。委託生産メーカーとしては岐阜車体工業、トヨタ車体、関東自動車工業、セントラル自動車、八千代工業、現代自動車等があげられ、委託生産メーカーとの取引関係性からトヨタ自動車、日産自動車やホンダエンジニアを中心に調査をおこなった。また今年度の調査においては系列系の委託生産メーカーに限定せず、極東開発工業等の独立系の委託生産メーカーについても精力的な調査をおこなった。第二に、国内調査と併行して海外調査もおこない、台湾、中国、韓国、欧州での企業調査、インタビュー調査、資料収集をおこなった。中国では広州本田汽車有限公司の自主ブランド車「理念」の実態調査、台湾では日産自動車の受託生産として定評のある裕隆汽車の自主開発・自主ブランド車の開発動向やサプライヤー関係の実態把握、また現代自動車等の受託生産をおこなう韓国トンヒオートの事例分析、マグナシュタイヤーにおける欧州でのBMW等の受託生産の実態と変化等をある程度、明らかにできた。第三に、委託生産メーカーの海外進出動向にも着眼し、トヨタ車体のタイ進出事例、八千代工業の中国進出事例を現地調査を踏まえた上で国内事業との対比、またその連続性の観点からその実態と現状をある程度明らかにすることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
年4回の研究会実施により研究報告会を重ね、順調に研究成果が蓄積されるとともに、成果が出てきている。また、学会での報告や論文発表も進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
日本では2000年代以降、国内需要の縮小化にともない、委託生産メーカーの再編が進展しており、昨年はトヨタ自動車でも委託生産メーカーの再編がおこなわれた。完全子会社化後の委託生産メーカーの態様についても追加調査をおこなう。
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次年度の研究費の使用計画 |
当初の計画案に沿って、各担当分野において典型例となる事例を分析するため、継続的に企業調査や文献収集に重点をおく。また精力的に研究会を開催し、研究成果の公表に向けた中間報告会をおこなう。中国の研究協力者との交流も活発にし、研究者を招へいし、研究の深化を図る。
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