研究課題/領域番号 |
23530487
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研究機関 | 札幌大学 |
研究代表者 |
中山 健一郎 札幌大学, 経営学部, 教授 (50285227)
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研究分担者 |
塩地 洋 京都大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (60215944)
H・R Bungsche 関西学院大学, 国際学部, 教授 (10434903)
李 在鎬 京都橘大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (40342133)
三嶋 恒平 熊本学園大学, 商学部, 准教授 (90512765)
佐伯 靖雄 名古屋学院大学, 商学部, 講師 (60580389)
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キーワード | 国際研究者交流 / 中国 / 台湾 / 韓国 / 欧州 / 国際比較 |
研究概要 |
当初の研究実施計画に基づき、以下の実績をおさめた。 今年度も基礎調査として国内研究調査及び国内外企業調査を重点的におこなった。 第一に、国内の委託生産メーカーや業界団体に対して総計10箇所への追加的インタビュー調査及び資料収集をおこなった。取材の委託生産メーカーとしてはオートワークス京都、八千代工業、トヨタ九州、日産九州、トヨタ車体、日野自動車等があり、委託生産メーカーとの取引関係性から自動車メーカー(本田技研工業、トヨタ自動車、スズキ自動車等)への追加調査もおこなった。 第二に、国内調査と併行して海外調査もおこない、台湾、中国、韓国、オーストリア、タイでの企業調査及びインタビュー調査、資料収集をおこなった。台湾の裕隆汽車の自主開発の進展、中国での八千代工業の事業展開、韓国トンヒオートの事例分析、欧州マグナシュタイヤーの開発分業体制の実態等をある程度明らかにすることができた。 そのほか、昨年度、今年度合わせて合計8回にわたる研究会「委託生産研究会」を開催し、随時研究調査報告、各担当分野の研究の進捗状況等を確認し、最終年度の研究成果に向けてそれまでの研究内容をまとめた。その一部は学会の全国大会、海外での学会でも発表をおこなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
年4回の研究会実施により研究報告会を重ね、研究代表者、研究分担者ともに順調に研究成果が蓄積されるとともに、成果が出てきている。また学会での報告や論文発表も進んでいる。しかし、当初、研究遂行にあたって期待をしていた中国からの招へい研究協力者との研究交流が日中関係の悪化、中国による対日感情の悪化から招へい失敗に終わっており、昨年度はその招へい研究者の研究分野についてのフォローが全く出来なかった。
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今後の研究の推進方策 |
ここまでの研究成果を論文成果にまとめる努力をおこなう。また、その過程で追加調査が必要である場合には、国内外企業の追加調査をおこなう。中国からの招へい研究者に委ねていた研究領域のカバーを対策検討し、おこなう。招へい研究協力者への再アプローチもおこなうが、事情が許さないようであれば、研究分担者間での役割分担変更も視野に入れる。
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次年度の研究費の使用計画 |
当初の計画案に沿って各担当分野において典型例となる事例を分析するため、継続的に企業調査や文献収集に重点をおく。また精力的に研究会を開催し、研究成果の公表に向けた中間報告会をおこなう。次年度は最終年度にあたるため、これまでの研究成果を集約し、とりまとめをおこなう。中国研究協力者との交流も活発にし、研究者を招へいし、研究の深化を図る。
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