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2012 年度 実施状況報告書

中国の日系企業によるサプライチェーン上流に向かう技術スピルオーバーの効果と動向

研究課題

研究課題/領域番号 23530491
研究機関城西大学

研究代表者

福島 和伸  城西大学, 経営学部, 教授 (40316675)

研究分担者 香村 俊武  城西大学, 経営学部, 教授 (20015556)
大島 卓  城西大学, 経営学部, 教授 (80145804)
キーワード技術経営 / SCM
研究概要

中国の日系企業を中心とした現地でのサプライチェーン上流に向かう技術のスピルオーバーについて、大連および上海においてインタビュー調査を実施した。これによって、主として技術レベルの段階の違いによって、どのような技術移転が実際に行われるかという課題についての分析が進展した。
当初、なるべく数多くの事例を収集することによって、定量的な要素を含めた分析によって研究を進めることを考えていたが、むしろ事例を絞ってケーススタディとして深めることの効果を認めることができたため、その研究方法のウエイトを高くした。
また、技術レベルの段階が高くなるにつれ製品技術や生産技術とともに管理技術の移転の重要性がより認識されることもつかむことができた。
平成24年度は、中間報告として2本の論文を執筆した。1本は本研究の研究代表者および分担者の連名による論文を執筆し、現在、学会誌に投稿中である。もう1本は、中国での研究協力者による研究調査のまとめに関する論文であり、研究代表者の大学の英文紀要に掲載された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ほぼ計画どおりの全体の進捗状況と考えている。ただし、研究の方法論として、当初、インタビュー調査とともに、アンケート調査による詳細なデータにもとづく分析を考えていたが、むしろ1つの事例に対するインタビュー調査の時間を十分に長時間とり、ケーススタディとしてまとめる手法を重視するようにした。これらのいくつかのケーススタディから、結論としての知見を導き出すことにした。

今後の研究の推進方策

平成25年度は3年間の最終年度になるので、今まで収集したケースをさら
に補強し、これらのケーススタディから得られる結論としての知見についてまとめる予定である。
また、平成25年度中に、中国側の共同研究者(大連理工大学)とともに東京にて、ファーラム形式でまとめの報告と他の多くの研究者との討議を含めた発表会を開催したいと考えている。

次年度の研究費の使用計画

研究テーマの性質上、調査のための旅費が多くの割合をしめる。ただし、最終年度である平成25年度は、研究発表のためのフォーラムを研究代表者の所属する城西大学で開催する計画であるので、そのための出費も予定されている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 中国のサプライチェーンにおける管理技術移転に関する一考察2013

    • 著者名/発表者名
      福島和伸、香村俊武、大島卓、上村聖
    • 雑誌名

      日本物流学会誌

      巻: 第21号 ページ: 63項~70項

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Influencing Factors Model of Technology Spillover in Supply Chain Based on Self-organization Theory2013

    • 著者名/発表者名
      Lingrong Zhang, Hongbing Chen, Xinran Li, Haowen Wu, Chun Jin
    • 雑誌名

      The Josai Journal of Business Administration

      巻: Vol.10, No.1 ページ: 印刷中

    • 査読あり

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公開日: 2014-07-24  

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