本研究では、中小企業が環境の変化に対し、どのように戦略を転換しているのかを、経営者個人の経験と価値観から生まれた持論という視点から分析を行っている。分析のため、関東圏に立地する26社の中小企業経営者に聞き取り調査を行っている。優れた中小企業という前提で、以下の仮説を設定した。①持論は戦略形成で利用されている。②持論は従業員へのコミュニケーションで、共感をもって戦略を実行してもらうため、利用されている。 調査結果の分析から、①持論は戦略形成で利用されている。②戦略を転換した企業では、持論に新たな仮説を加えて利用されていた。③持論は従業員へのコミュニケーションでも半数の企業で利用されていた。
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