研究課題/領域番号 |
23530504
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研究機関 | 東京都市大学 |
研究代表者 |
井上 隆一郎 東京都市大学, 都市生活学部, 教授 (70438076)
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研究分担者 |
竹村 正明 明治大学, 商学部, 准教授 (30252381)
土屋 勉男 明治大学, 政治経済学研究科, 講師 (20514178)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 知財戦略 / 知財の創造 / 知財の収益化 / 革新的中小企業 / イノベーションの収益化 |
研究概要 |
理論フレームの構築:国内外の研究者による知財の定義に関する議論を整理して、トレードシークレット、ブランド、パテントなどの機能について本研究独自の知財の定義を構築し、議論のベースを確立した。事例研究の深化:国内各地の革新的中小企業を訪問調査し、具体的な知財の保有、創造状況を観察、それらの収益化に向けての取り組みについても観察、面談調査を実施した。プレシジョン・システム・サイエンス株式会社、株式会社イーアールシー、株式会社住田光学ガラス、株式会社ミナミ、株式会社田中化学研究所、旭精工株式会社、株式会社河野製作所、三工機器株式会社、清川メッキ工業株式会社などの企業調査を実施した。DP・著作の作成:各事例研究などをベースに複数のDPを作成した。これらの成果に基づき『知財収益化のビジネス・システム―革新的企業に学ぶ』というテーマに関する書籍の出版計画を進めてきた。24年度中の発行となる見通しである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
理論フレーム:オリジナリティをさらに高め、精緻なものとして完成させる必要があるものの、基本的な概念枠組みは完成した。事例研究:国内企業については、数社の追加が必要であるがほぼ完了した。海外については、日系企業の調査を一部実施したが、外国籍企業についてはまだ手を付けていない。
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今後の研究の推進方策 |
理論フレーム:今後の学会発表、海外研究者との交流、海外調査、また出版書籍への反応などを踏まえ、研究者間での協議を経て完成度をあげていく。事例研究:海外事例について現地調査を実施する。学会報告:経営行動研究学会、経営学会、組織学会、産業学会など、研究テーマをいくつかに切り分け、研究者間で手分けして発表する。査読付論文の投稿:上記の成果をジャーナルに投稿する。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成23年度において海外学会発表を予定していたが実現しなかった。そのため海外旅費、翻訳費など60万円程度を24年度に持ち越している。現地調査:内外の現地調査を積み残し分を含め計画通り実行する。海外についてはアメリカと中国・アジア地域を予定している。(国内旅費、海外旅費の発生)学会報告:国内、海外において発表を行う。(国内、海外旅費の発生)内外研究者との意見交換:主要研究者との研究交流を行う。(旅費、謝金の発生)
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