本研究室では,公開特許公報から特許出願情報データベースを構築し,2004年から2011年までの出願について解析できる。また,本研究では企業の特許出願の方策を診断できる枠組である,特許出願方策マトリクスを提案した。そして,実際にデータベースからこのマトリクスの各領域に属する企業を抽出し,特許出願方策に関して質問するアンケート調査を行った。 調査結果から,知財戦略によって価値獲得するためには,研究・開発,特許出願,特許利用は整合性をもってマネジメントされなければならず,中小企業が特許などによって持続的に価値獲得できる能力,すなわち知財マネジメント力を向上させる支援制度が重要であると結論づけた。
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