• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実施状況報告書

精神性(MSR)研究を学ぶキャリア教育用テキストと絵本の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23530528
研究機関山陽学園大学

研究代表者

神戸 康弘  山陽学園大学, 総合人間学部, 講師 (50353107)

キーワードキャリア / 精神性 / 意味 / 教科書 / 絵本
研究概要

欧米の精神性(MSR)研究を学ぶためのキャリアの教科書と絵本を作るというのが、本研究の目的であった。
まずキャリアの教科書作りに関しては、平成24年度までにインタビュー調査を終えて、平成25年度はその分析と執筆に当てた。インタビュー調査は、社会変革性および社会貢献性の高いキャリアの代表としてウーマンオブザイヤー受賞者へのインタビュー調査と、精神性研究との親和性が高い死生学ゼミ卒業の社会人へのインタビュー調査の2つの調査を行った。またそのテキストデータを、仕事の意味研究の第一人者の一人であるLips-Wiersma(2002)の「意味の生成マップ」を使って分析を行った。その結果、「自分のため」がなぜ「社会のため」となるのか、「個人の意味」が「社会の意味」となる、自己志向から他者志向への変遷プロセスやそのプロセスを動かすメカニズムについて、明らかにすることができた。この発見事実について、全米経営学会(AOM)における精神性(MSR)研究の中心人物のひとりであるKeiko Krahnke博士(北コロラド州立大准教授)と共同分析を行い、教科書として文章にまとめた。今後は、出版社も決まり、出版の予定である。
また絵本に関しては、ある著名な洋画家の方が私たちの研究の趣旨に賛同してくださり、Keiko Krahnke博士がイメージした内容を絵本にまとめてくださることとなった。今、作品を描いてもらっており、でき次第、出版社を決定し、出版予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成25年度までの研究であったため、平成26年3月で終える予定であったが、まず教科書については、出版社から分量が多すぎて、半分に分けて出版したいという意向があり、再度書き直す必要が生じた。また絵本については、海外共同研究者であるKeiko Krahnke博士からの原稿を待って、それを洋画家の方に依頼する形であったが、洋画家の方に個展の依頼が殺到するなど時間がかかり依頼した期日までに、絵本を仕上げることができないと言われた。以上の理由により、教科書出版と絵本出版が平成26年3月までには完了できないことがわかっため、研究助成を1年間延長する手続きを行った。

今後の研究の推進方策

残っている作業は、まずキャリアの教科書作りに関しては、原稿はほぼできており、出版社とも出版契約を締結した。今後は、夏までに原稿を確定し、年内には出版予定である。意味の生成マップ研究のLips-Wiersma博士も私たちの研究に加わって頂けることになり、博士のアドバイスも含め、さらなる改良をして、出版の予定である。また絵本に関しては、依頼している洋画家の方から6月までにまとまった作品を頂き、出版社を決めて交渉の予定である。絵本についても年内に出版予定である。

次年度の研究費の使用計画

教科書の執筆では出版社とのやりとりで期限までに間に合わなかった。また絵本に関しては、依頼した洋画家の方から期限までに作品があがってこなかったため、出版が次年度となった。
延長した今年度(平成26年度)の6月末までには、すべて使用する予定である。内訳は、出版社への出版費用と、絵本制作者への報酬(材料費)を主に予定している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] キャリア行動における社会変革・社会貢献実現力とは~「意味の生成マップ」研究を中心として~2013

    • 著者名/発表者名
      神戸康弘
    • 学会等名
      日本キャリアデザイン学会関西支部
    • 発表場所
      関西大学
    • 年月日
      20131123-20131123
  • [学会発表] キャリア行動における「意味の生成」理論の探求~社会変革・社会貢献を実現するキャリアの形成過程~2013

    • 著者名/発表者名
      神戸康弘
    • 学会等名
      日本キャリアデザイン学会全国大会
    • 発表場所
      武蔵野大学
    • 年月日
      20131026-20131026

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi