環境保護に熱心なグリーン消費者行動の実態について、発展途上国である中国と先進国である日本との比較研究の目的は達成できたと考えている。グリーン意識調査をグリーン・コンシューマ先進国のイギリスや最近グリーン意識の高まりがみられる米国においても実施した。北京の大学生を中心としてアンケート調査を実施し、若干の市民への聞き取りも行った。中国におけるグリーン・コンシューマの現状を把握しそれに対応する小売企業の環境保護活動については、日本と中国の比較の困難さがみられたものの、グリーン意識については日中の差はあまり見られなかった。しかし、小売における環境保護活動には歴然とした差がみられる。
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