研究概要 |
平成23年度には,ビジネス・プロセス管理の側面とIT構築の側面でプロセス管理モデルを構築した。さらに,平成24年度には、ビジネス・プロセスの階層化・体系化に基づいたプロセス管理論の確立と、プロセス構築のためのプロット・タイプのソフトウェアの開発を行った。一方,平成25年度には,中小企業でのパイロット・テストによるモデルの修正を研究目標とし,次のような研究成果を得ることができた。 1.プロセス管理モデルとプロセス構築のためのソフトウェアとの整合性に関する研究:当研究では,中小企業を対象としているため,プロセス構築の成果を見ながら次のレベルに進むプロセス構築・管理の方法論をモデル化したが,ソフトウェア開発においてもプロセス構築の成果を見ながらプロセスをトップレベルから徐々に展開していく「ドリルダウン」アプローチによる操作方法の開発を行い,整合性を持ったプロセス管理・構築モデルを作り上げることができた。 2.中小企業でのパイロット・テストによるモデルの修正:パイロット・テストによるモデル修正は,山形県米沢市にある中小企業の協力により行った。平成25年度の後半になってから行われたため,時間的には不十分ではあったが,現場の諸事情が反映できるようにモデル構造を修正することができた。 3.管理会計学会・産学共同研究プロジェクトしての研究:当研究は、日本管理会計学会で採択された「産学共同研究グループ」プロジェクト「次世代マネジメント・コントロールのためのメゾスコピック・モデルに関するアクション研究(委員長:長坂悦敬)」(2013年9月~2015年9月)の中核をなす内容として進めているため,当研究の有用性を再度確認することができた。
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