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2016 年度 実績報告書

組織資本の構成要素とマネジメントに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23530585
研究機関首都大学東京

研究代表者

細海 昌一郎  首都大学東京, 社会科学研究科, 教授 (80287953)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2017-03-31
キーワードインタンジブルズ / 組織資本 / 構成要素 / イノベーション資本 / プロダクトイノベーション / 異部門間協力 / 知識統合メカニズム
研究実績の概要

本年度は、研究期間を延長し、組織資本の構成要素とマネジメントに関連して、プロダクトイノベーションに影響を与える要因を中心に研究を行った。
近年、日本のイノベーション創出力に対する評価が低下している。日本が今まで得意としてきた既存製品の改良・改善から、他社にない独創的な技術・製品を開発することが求められている。そのためには、現在のイノベーションに関する取り組みを見直す必要がある。そこで、本研究では、インタンジブルズの中でもイノベーション資本に関連するプロダクトイノベーションに注目し、東証1部、東証2部、マザーズ、JASDAQに上場している企業について、マーケティング、販売、総合企画部、製品開発部に所属する課長以上の管理職に質問票調査を実施した。
分析の結果、日本企業においては、市場知識の幅、深さ、暗黙性、特異性を高めてもプロダクトイノベーションパのフォーマンスにはプラスの影響を与えていないという結果となった。この分析結果から、各々の企業がプロダクトイノベーションを高めるためには、市場知識の内容や特質を求めるのではなく、異部門間協力や知識統合メカニズム(KIMs)の促進に力を入れるべきであると思われる。また、この分析結果は、企業価値創造の源泉であるイノベーション能力を高めるためには、組織資本の強化が必要であることを裏付けることとなった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] インタンジブルズのマネジメントに向けた実証的研究2016

    • 著者名/発表者名
      細海昌一郎
    • 雑誌名

      会計

      巻: 190巻 ページ: 16,30

    • 謝辞記載あり
  • [学会発表] Empirical study on asymmetry cost of the public organizations―Verification of the sticky costs of local public enterprises―2016

    • 著者名/発表者名
      Shoichiro Hosomi and Shohei Nagasawa
    • 学会等名
      APMAA
    • 発表場所
      Tapei, Taiwan
    • 年月日
      2016-10-06
    • 国際学会
  • [図書] Routledge Handbook of Accounting in Asia2017

    • 著者名/発表者名
      Susumu Ueno,Paul Scarbrough, Shoichiro Hosomi
    • 総ページ数
      300
    • 出版者
      Routledge press

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公開日: 2018-01-16  

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