研究課題/領域番号 |
23530589
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
頼 誠 兵庫県立大学, その他の研究科, 教授 (70191674)
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研究分担者 |
淺田 孝幸 立命館大学, 経営学部, 教授 (10143132)
塘 誠 成城大学, 経済学部, 教授 (80320042)
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キーワード | 総合商社 / 組織再編 / 投資 / 純粋持株会社 / マネジメント・コントロール / グループ経営 |
研究概要 |
2012年9月~2014年2月までの期間は、主として総合商社に対するヒアリング調査を行った。総合商社は、総合商社本体が多数の事業会社、関連会社を組織化しコントロールしている点で、本研究のテーマと整合している。2012年11月16日丸紅:事業計画の立案、コミットメント方法、資金調達とキャッシュ・マネジメント事業ポートフォリオ分析、口銭ビジネスと投資の関係、業績測定、本社によるコントロール等について、説明を受けた。11月28日:三井物産OB、12月7日:三井物産OBにヒアリング。2013年2月14日:三菱商事本社:プロジェクト、ビジネスユニットの評価方法、意思決定プロセス、事業撤退基準、プロジェクトへの資本コストのチャージ方法、投資のリサイクリング、事業を軸とした縦の管理と地域を軸とした横の関係などについて。2月15日:北陸先端大学院大学品川キャンパス:三菱商事OBで元事業部長クラスより、LNGプロジェクトについて、業績のコミットメント、F/Sの作成方法、他社とのリスク分担、プロジェクトからの配当方針等について。3月15日:LOTECO工業団地(双日)訪問。4月19日:伊藤忠商事部長クラスにインタビュー。5月17日:三井物産OB:リスクマネジメント、プロジェクトの評価基準、国内と海外のビジネスの起案・評価・決定の大きな違いについて。10月2日:双日パリ支店:双日、住友商事の参事・部長クラスにインタビュー。2月21日:三菱商事:全社としての基本的な評価の枠組み・制度運用方針を前提とした現場での適用等について。これらを通じて、商社におけるBUレベルでの事業計画起案・承認のプロセス、彼らのビジネスの構造についての理解を深めることができた。他方、「日本の純粋持株会社の意義と戦略についての調査」という題名で 質問票調査を行った。現在、塘教授を中心にそれらのデータの統計的分析を行っている最中である。今後このデータを元に論文を公表していく予定である。
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